国家資格「キャリアコンサルタント」を取りたい方、取る必要がある方で、講習無しで取りたい!という方へ。
【前提】講習無しなら、受験資格「労働者の職業選択などの経験3年以上」を満たしている必要がありますので、その経験がある方向けです。
【結論】取れました。私は「キャリアコンサルティング協議会」のほうで2024年に「国家資格キャリアコンサルタント」を取得しました。私が取得できた中で有益と思ったもの全てまとめると、
- 学科:みん合のテキスト(紙の本のほうが良いと思う)&公式過去問
- 実技の論述:市販テキストと公式過去問。そして試験時間想定して、自分で回答筆記をしてみる練習(少なくとも1回はしておいたほうが良い)
- 実技の面接:過去回答の参考サイトなど見つつ、coconalaなどのオンラインマーケットで、キャリコン合格者で信頼できそうな人に模擬面接してもらう。あと服装も一応気を抜かず定義通りに無難にしておく。
です。
以下、詳細です。
【トータル学習期間】半年程
~学科試験~
”みん合”と呼ばれる、みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験のテキスト「キャリア教科書 国家資格キャリアコンサルタント学科試験 テキスト&問題集 」が良かったです。
この1冊で学科試験内容全体がまとまっていたのと、なんとか時間も文字情報も短縮して暗記しやすいように、まとまっていました。試験勉強として覚えていく感じです。急に無理やり語呂合わせも含め覚える感はありますが、でもそれぞれの概念や考え方などは要約して書かれています。理解はできます。
レイアウトも文字量も、多すぎず少なすぎず、色合いも含め、私はストレスなく読み学べました。(以外と読みづらい参考書などもあるので)
みん合はサイトもあるので、こちらも情報満載でした。クイックテスト的なものもあって、移動時間中にスマホで問いていました。結構効きます、暗記の定着と、各カテゴリーを網羅するために。
学科試験の学習は、みん合まわりを押さえたら、大丈夫なのでは。
ちなみにテキストは紙とデータ(Kindle等)がありますが、紙のほうが私はおすすめです。みん合のほかの参考書をデータで最初購入したのですが、なんか記憶に残りづらいし勉強しにくかった。ただ読むだけならデータでいいんですけどね。マーカー引きや文字書きも直に紙にしたほうが、身体と頭に入りやすかったです。
そしてあわせて、キャリコン試験公式の過去問はマストでやったほうが良いです。数回分サイトにアップされてます。
~実技試験(論述)~
さて次に、実技試験。
まず、論述(筆記)試験について。公式過去問がこちらもあるのですが、学科試験と異なり、こちらの過去問には解答がありませんでした。ですので、解いたとて、何が正しい模範解答なのかはわからないというか、一通りではない、というところはありますが、受かりましたので、下記は方向として良いと思います。
テキストは、これが最も押し、というのはないですが、いくつか実技試験(論述・面接)対策用のテキストがあるので、できれば2冊ほど読んでみてください。
1.まず、市販テキストでこの試験の論述の考え方を知りました。あと回答の仕方のポイントもわかりました。別のテキストだと、また答え方の感じが違うものもありましたので、2冊くらい見てみて、解き方とポイントの全体像をつかむとよいと思います。
2.そしてもう1点、キャリコン試験公式の過去問を使って、受験時間を計って実際に紙に筆記してみる疑似試験をしてみることをおススメします。鉛筆で文章を書くことって減ってますよね、結構書く作業が大変でした、ちゃんと埋めて書こうとすると。以外と時間足りない!となる方が多いのではと思います。ですので、少なくとも1回、やってみて自分の文字を書くスピードを知っておくといいと思います。
~実技試験(面接)~
さて最後に実技試験の面接です。
人材系の業務経験がある方だとここは「できるでしょ、だって仕事でしてるし」と思うかもしれませんが、いやいやそんなことは無いと思います。どの仕事をしてるかによりますが、キャリアコンサルタントの経験では無いので、アプローチの仕方、目的、ゴールが異なるため、自分の営業手法での面接をすると、ずれてるかもしれません。
講習無しで面接試験に臨むためにやったことで、有益だったのは下記です。
1.まず、キャリコン面接対策向けの市販テキストで、キャリコンの面接とは、という全体像知ります。論述筆記試験の対策内容と同様、暗記する類ではありませんので、こういうポイントなんだなという像を把握します。
~どういうポイントかというと、私が解釈してるのは、相談者が相談内容を先ず話し、そこからキャリコンは媒介として問いなどの働きかけをうながして、それを受けて相談者が答える中で自分で自分に問いかけたり、広げたり違う角度から見たりする中で、気づきのヒントなどがでてくる・・というところです。このあたりまでが、初回という設定の面接時間内でやれる範疇では、と。※これは私なりの解釈なので、答えではありません※ 少なくとも、決めたり選んだりする主導権がキャリコンになってしまわないように、というところは進めるうえで大事かと。~
先ほどのテキストに話を戻すと、本の購入者は、ほかの受験生とロープレができるものもありました、オンラインで無料で。正直、まだ受かってない人同士でやるので、なにが正しいかもわからずロープレしますが、相談者役とキャリコン役をやってみますので、くだりの雰囲気をシミュレーションできました。また、相手(ランダムでした)が何度か受験されてる方だと、相手の方のほうがやりとり慣れていて、こんな感じなのかな、というのはつかめました、少し。
2.次に、私が特に役に立ったのは、coconalaなどのオンラインマーケットで、キャリコン合格者で信頼できそうな人に模擬面接してもらったことでした。こちらは合格者なので、キャリコンとはなんぞや、というのもまあ理解していると思います。信頼できるかどうかは、各サイトの出品者(提供者)プロフィールで評価や実績が載ってますので、キャリコン面接模擬の実績が豊富にある・評価が高い・説明やフィードバックなど内容がしっかりしてる、などの提供内容から判断するとよいと思います。私は先に無料ロープレで雰囲気つかんで、有料オンラインマーケットの模擬面接で本番と思ってやってみました。出品者には、相談者役、キャリコン役、どちらも提供ありましたので、費用と内容をみて選んでみるとよいと思います。
そのほか、キャリアコンサルタント養成や講習をしている会社のサイトで、面接試験過去ケースについて、ブログのように内容と回答例を一部紹介しているものもありましたので、参考に読んでいました。
あと、YouTubeも、キャリコン試験対策関連のものが多数あります。有名らしいものもいくつかありましたが、私は下記が参考になりました、キャリコンの姿勢を理解するためにも。
https://www.youtube.com/@caricon-co/videos
こういう面接系はYouTube動画は、知りやすいですね。会話の”間”も含めて。これもいくつか違うものも見てみるといいです、受け答えの方向と内容もそれぞれちょっと異なるので。
3.そして面接当日に向けた最後の準備として、服装・身だしなみも、手堅く押さえておくに越したことないと思います。実技面接評価の「態度」にチェックされる項目で、なかにはアロハシャツでも受かる人は受かったそうですが、それはさておき、ここで減点は結構痛いというかもったいない。ビジネス向けの恰好をしていれば問題ないと思いますが、清潔で無難というか、相談者が主役であり、気を張らずに話していただきやすいよう、派手過ぎず、かっちり強すぎず、穏やかな印象で信頼感を持ってもらえる雰囲気だと好ましいと思ってます。
当日の面接会場は、私は大きめの会議室のようなところでした、どこもそうなのかな。会場の雰囲気は、講習を受けてない身としては当日本番しか体感しづらい部分なので、試験官が見てる中緊張するかと思いますが、意識も身体も相談者のほうに向けて、落ちついて対話できると良いです。
ちなみに、認定スクールの講習を受けると、より理解も深まり仲間もできるらしいので、人材系の経験があったとしても講習受けるとより良いんだろうと思います。
ご参考になると幸いです!